ハスキーの鬱くしい1日

幸せになりたい

ホームレスになった話

 どうもハスキーです。

 

色々なことがあったので軽くお話ししたいと思います。

 

17日父親に「大切な話がある。」と言われて朝早くに起こされた。

 

父「悪いが家を出てくれ。お母さんはお前がいるとおかしくなってしまう。学校にももう通わなくていい。簡単にいうと勘当だ。元気でやれよ」

 

とまあこんな感じで、服3着と財布、身分証、iPhone、充電器だけをバッグに詰め、世話になった我が家から旅立つことになった。

 

とにかく宿を探さなくてはいけない。僕は新宿で日払いかつ住み込みで働けるところを探した。

 

なぜ新宿かというと単純にそういう仕事が多そうだったからだ。

 

条件にヒットしたのはバー。もちろんただのバーではない。ゲイバーだ。

僕はもちろんノンケなんだけど身体を売る必要もなく話すことは好き、なにより仕事を選んでなどいられない。僕はすぐに応募した。

そして17日の夜18時に面接が決まり17時になると僕は西武新宿から二丁目へと向かった。

 

15分後、店のあるマンションに着いたのだけれど、どれだけ探しても見つからない。上の階の店の人に聞いてみようと階段を登ってみたところ

 

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 シャッターシャッターシャッター!

 

どこもやってねえじゃねえか!!!

これ本当に大丈夫か…?

そんな不安を抱えたまま店長から連絡を待つこと2時間…

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おい!!!!!!!

 

まあ店を選べる立場ではないので納得し、18日の朝10時に面接ということに。

 

これからどうするかな…と途方にくれていたところ、突然青いシャツを着たおじさんに話しかけられた。

 

おじさん「お兄さんホストやらない?」

 

誤解がないように言っとくけどこれは別に僕の容姿がいいからスカウトされたとかではなく単にいつまでもベンチに座ってる僕が浮浪者のように見えたのだろう。

 

「寮もあるし日払いだよ。今日から働けるよ」

 

僕は以前ごくわずかながらホストをしていたことがあったので藁にもすがる思いで「ぜひ!見学させてください!」と 叫んだ。これが全ての間違いだった。

 

すぐに僕はオーナーのいるマンションへと連れていかれた。

 

「失礼します!」

 

部屋に入ると大量のアダルトビデオが目に飛び込んできた。どうやらAV関係の仕事もしているらしい。

 

オーナーはチャイニーズマフィアみたいな人でとにかくおっかなくそして面倒臭い人だった。

 

とりあえず店に顔だしてきてくれとのことだったのでスカウトのおじさんと共に店に向かう。

こじんまりした小さな店だ。

スカウトのおじさんに「店には君だけで入ってくれ」と言われたので意を決して店に入る。

 

「いらっしゃいませー!!」

 

いかつい兄ちゃん達が僕に向かい一斉に愛想笑いを振りまく。

 

「あ、あの客じゃなくて、働くかもしれないということで見学に来たんですけど…」

 

するとホスト達の顔からみるみる笑顔が消えていく。無言で椅子に座り直し闇金ウシジマくんを読みだした。

 

どうしていいかわからず入り口で突っ立っていると店長らしき人に「とりあえずうちの店の説明したいからこっち来てくれる?」と言われたので奥の個室へと向かう。

 

ドアを開けるとそこはトイレだった。

狭い個室に店長と2人。吐息のかかる距離。

なぜわざわざこんなところで話すんだ…

 

店長「じゃあ詳しい説明をさせてもらうから」

 

そう言うと店長は店の仕組みと寮での生活、そして給料について話し始めた。

 

寮が個室でないのと身体を売らなければいけないことが厳しかったが僕はもうここで働こうと思っていた。

 

そんな時店長がとんでもないことを言った。

 

「男性との経験はあるの?」

 

?????????

 

そしてすぐにハッとする。

 

そうだここは二丁目………

 

てっきり女性相手だと思っていた僕はパニックになってしまった。

 

様子を察した店長がオーナーへと電話をかける。

 

「オーナーが代わってって」

 

おそるおそる電話を受けとり震える声を絞り出す。

 

僕「もしもし…」

 

オーナー「テメーよ!話が違うじゃねえかよ!!うちで働くって言ったよな!嘘かアレは!!!」

 

こわい!!オーナーめっちゃこわい!!

 

僕「あの、思ってたのと違くて…」

 

オーナー「なめてんのかテメェ!!詳しく聞かなかったテメェ悪いんだろ!!」

 

僕「はい、その通りです…」

 

オーナー「とにかく働いてみろって!!○○(店長)に代われ!」

 

無言で店長に受話器を渡しその場で立ち尽くす僕。

 

それから2.3分話をして電話は切れた。

僕はもうとにかく逃げ出したかった。

 

そんな僕に店長は優しい顔で話しをしだした。

 

「ここにいる子はみんな割り切ってしてるの。女の子が好きって子もいる。君も初めは抵抗あるかもしれないけど頑張ってみたら?」

 

 

 

………なんと言われようと無理なものは無理だった。

 

僕が無言を貫いていると店長はとんでもないことを言い出した。

 

「とりあえず慣れるためにもまずは僕のをしゃぶってみて」

 

は???????

は!!!!!??????????

 

ボロン

 

実の父親より年上であろう男の凶悪なソレが視界に飛び込む。

僕はもう吐きそうだった。

 

「ほら、早く」

 

どうにかしなければ…考えろ考えろ考えろ…全身の毛穴をブチ開けろ!!!

 

そして僕がとった行動は至極単純なものだった。

 

僕「覚悟を決めるためにタバコ吸ってもいいですか?」

 

そう言ってトイレが出た瞬間置いてあったバッグを持ち店の出口に向け全力疾走した。

 

ドアを勢いよく開けガムシャラに走る。

後ろを振り向かず流れる涙も気にせずただただ走る。

 

5分ほど走った後、目の前にあったファミリーマートのトイレへと駆け込んだ。

 

僕は助かったのか?店を出たらホスト達がいるんじゃないか?恐怖のあまりトイレから出れなかったが、ノックをされてしまったので覚悟を決めてトイレのドアを開ける。

ホスト達はいなかった。

そりゃこんなやつ追ってこないか…

 

僕は安堵し漫画喫茶へと向かった。